A. 軌道回路で検知した列車の有無によって信号の点灯色を自動的に変えています。
軌道回路で検知した列車の有無によって信号の点灯色(これを「現示」と呼びます)を自動的に変えています。ここでは駅間(駅と駅のあいだ)と構内(駅)でそれぞれご説明します。
駅間にある信号機の場合、閉そくごとに設置される信号制御ユニットが、それぞれの軌道回路による在線情報と、前方閉そく区間の信号機の情報を取り込んで、いまどの信号(色)を現示すべきかを判断しています。(図1)自閉そく区間に列車がいれば「赤(停止)」、それ以外の場合は前方の閉そく区間の信号現示によって「黄(注意)」や「緑(進行)」などを現示します。
構内の場合、軌道回路による在線情報が連動装置に送られます。連動装置は各軌道回路の状態、転てつ機の状態および進路開通の状態などから各信号機の現示を制御しています。(図2)