A. レールを走る列車には、行きたい方向へレールを繋ぎかえる必要があります。
レールを走る列車には、自動車のような旋回装置(ハンドル)がありませんので、行きたい方向へレールを繋ぎかえる必要があります。その際に非常に重いレールを動かすのが、強力なモーターを内蔵する電気転てつ機です。転てつ機を含め、レールの分岐部分に設置され、進路を変える装置を総称して「ポイント」と呼ぶこともあります。
その際に非常に重いレールを動かすのが、強力なモーターを内蔵する電気転てつ機です。転てつ機は連動装置からの信号を受け、トングレール部分を動かし、線路を繋ぎ変えます。下図の場合、基準線に進行する場合はトングレールを基本レールの上側に密着させ(図1)、分岐線に進行する場合は基本レールの下側に密着させています(図2)
このように転てつ機がトングレールを動作させることを「転換」と呼び、密着させたあとに動かないようロックすることを「鎖錠」と呼んでいます。転換と鎖錠が転てつ機が持つ最も重要な役割です。
転てつ機が正常に動作しなければ列車が脱線してしまう恐れもあります。
安全運行に欠かせない大変重要な装置の1つです。