A. もっとも一般的なものは、電気によりスイッチのON/OFFを行う継電器です。
リレーは継電器とも呼ばれます。もっとも一般的なものは電磁石を利用して接点の開放、閉成を行う電磁リレー、つまり電気によりスイッチのON/OFFを行う継電器です。
まず、鉄道信号に用いるリレーの主な用途をご紹介します。
- 1.信号制御用
信号灯回路の開閉や軌道送電に用います。 - 2.連動装置用
継電連動装置における連鎖や電子連動装置における信号機器とのインターフェースに用います。 - 3.軌道回路用
軌道回路に設備し、列車検知に用います。 - 4.踏切装置用
踏切しゃ断機や障害物検知装置の制御に用います。
そのほかに、ATS・ATC用、CTC用、電源切替用、転てつ機用などがあり、色々なリレーが信号保安装置に使われています。
ここでリレーの構造について略図でご説明します。電気入力が加えられると接極子が下方に吸引されることにより、駆動カードが右方向にスライドし、C接点とR接点が離れる共に、C接点とN接点が接続状態になります。
電気入力を切ると吸引力が無くなり、復帰バネ力により駆動カードが左方向にスライドしてC接点とN接点が離れると共に、C接点とR接点が接続状態に戻ります。このような単純な動作ですが大きなノイズおよび外来サージの多発する環境下でも安定した動作が期待できます。
振動・温度・埃等設備環境の厳しい悪条件で使用される鉄道信号用リレーには高度な耐久性と信頼性が求められ、フェールセーフの考え方に基づいて設計・製作されています。