デジタルATCとは
当社が開発したデジタルATCとは、デジタル符号伝送を用いたパターン制御一段ブレーキ方式のATCを指します。
デジタル符号伝送のメリットは
AF帯のMSK(Minimum Shift Keying)符号変調方式を採用することにより、従来のATC方式と比べ車上へ伝送できる情報量が大幅に増加し、多現示式ATCに比べより柔軟な運用が可能になりました。
多現示方式と一段ブレーキ方式の違いとは
- 多現示方式
車内信号の指示速度を運転台に表示。速度超過時には自動的にブレーキがかかり、指示速度以下になれば緩解されます。 - 一段ブレーキ方式
車上装置が現在の列車位置から停止軌道回路の終端までのブレーキパターンを作成し、そのパターンに追随して運転されます。車上装置は逐次、実速度とパターンを比較し、パターンを超過していた場合に、パターンに収まる速度まで自動減速します。
これにより、『運転時隔の短縮』・『スムーズな減速による乗り心地向上』・『車種の性能に応じたブレーキ制御』を実現しています。