日本信号の人々
玉城 陽平

Yohei Tamaki

インフラシステム技術部SEG(2019年度入社)
工学研究科(電気物性工学専攻)卒業

技術者として成長の手応えを感じながら
より多くの人の“日常”を支えていきたい。

Q1. 志望動機と入社の決め手は?
幼い頃から鉄道が好き。
世界中の鉄道の安全に携わりたいと思いました。
幼い頃から鉄道が好きで、日本や世界で起きる悲惨な鉄道事故のニュースを目にするたびに、「鉄道が人を傷つける存在であってはいけない」という強い思いを抱くようになりました。就職活動の際にも、やはり鉄道事業に携わりたいと考え、インターンシップ先を探す中、日本信号の存在を知りました。

インターンシップ当日、久喜事業所に展示されている鉄道模型や腕木式信号機を見て、「この会社は、鉄道と共に生きている会社なのだ」という実感がふつふつと湧きました。また、高い技術力によって国内外の多様な鉄道インフラを支えていることを知り、ますます興味が湧いたのです。様々な鉄道事業者に技術と製品を提供し、世界中の鉄道に貢献していることに大きな可能性を感じ、「この会社なら、日本全国、そして世界中の鉄道の安全に関わることができる。ここしかない!」と強く思いました。
Q2.どんな仕事をしていますか?
新幹線のATC装置設計を経験した後、
地下鉄の信号保安装置のシステムを担当しています。
入社後の2年間は高速電車グループに所属し、新幹線のATC車上装置の設計を経験。ハード・ソフトを問わず、ATC車上装置の図面作成やデバッグ作業、仕様に関するお客様との相談、報告、各種調整などを手掛けていました。世界にも知られている新幹線に直接関わる仕事ができ、「日本の大動脈」を支えていることに大きな喜びと誇りを感じました。

入社3年目を迎えた今年、現部署に異動し、地下鉄案件におけるシステムの仕様をとりまとめるSE業務を担当しています。扱っている製品は、信号保安装置全般で、装置自体の設計をすることはほぼありませんが、お客様と議論を重ねて仕様を決めたり、各装置の設計部署・営業・品質保証・生産管理など、ものづくりに関わる各部署と連携してインターフェースの仕様や工程を調整したりするため、幅広い知識を身に付けることが必要となります。
Q3.仕事のやりがいは?
「当たり前の日々が続く幸せ」を支える。
自分の設計したものが多くの人に役立つ喜び。
大好きな鉄道に携わり、その安全運行を陰で支えていることに大きなやりがいを感じています。私が担当しているのは、信号保安装置であり、鉄道利用者の目に触れることはほぼありません。しかし、その装置こそが、非常に多くの人々の“移動”を支えています。移動の目的は通勤であったり、通学であったり、レジャーであったり、大切な人と会うためかもしれません。

人々の想いや目的を乗せて走る鉄道は、毎日、当たり前のように安全に運行し続けることが求められます。「何事もなく、当たり前の日々が続いていく幸せ」を支えるためにこの仕事があるのです。誰にも知られることはなくても、自分のつくったものが多くの人に役立っている。そう思うと、やりがいは非常に大きいですね。一日が無事に終わるたび、「今日も安全に運行できた」と感じてホッとしますし、嬉しい気持ちになります。
Q4.日本信号ならではのやりがいは?
早いうちから仕事を任せてもらえる。
技術者として成長していく手応えを実感できます。
入社半年、1年などの早期から仕事を任せてもらえます。ATCの関係装置について仕様の検討からソフトデバッグまでの流れを任されたとき、自分がメインとなって責任ある立場を経験できることに大きなやりがいを感じました。
日本信号では、まず自分で考え、そこに対する意見や考え方などの判断材料をもらいながら仕事を進めていきます。一つの装置をつくる際も、自分の思想を反映する方法を考えた上で、それをベースに議論し、最後の結論もまた、自分で出すのです。「自分の力で考えて行動する能力」が身に付くこの環境は、成長したい人にとって非常に魅力的だと思います。

もちろん、上司や先輩、豊富な知見を持つベテラン技術者の方にまで、気軽に教えを請うことができるため、一人で抱え込んでしまう不安はなく、多様な角度から問題点を洗い出せます。技術者として着実に成長していく手応えを感じながら、自信を持って製品をつくり上げていけることは、日本信号ならではのやりがいだと思います。

また、幅広い仕事を任せてもらえるため、様々なことを勉強できるチャンスもあります。技術職は黙々とPCや図面に向かう仕事と思われがちですが、品質管理や生産、営業などの各部門と連携して調整を図ったり、お客様の訪問に同行して仕様を説明したりすることも多い。コミュニケーション力が非常に大切ですね。
苦手意識があることも、経験を重ねる中で、できるようになっていきますし、多くの人と関わる仕事はとても楽しいものだと感じます。できることが増えていく日々に、自分の可能性が広がる喜びを実感しています。
Q5.プライベートの過ごし方は?
同期と一緒に、愛車でドライブや旅行へ。
気になる鉄道に乗る旅を企画することも。
同期と出かけることが多いです。車を買ってからは愛車でのドライブや旅行をみんなで楽しんでいます。移動の道中は「酷道(こくどう)」や「険道(けんどう)」と呼ばれるような険しい峠道を走ることが面白いですね。もちろん「安全」が大切なので、慎重さと譲り合いの精神を大切にしています。

また、鉄道好きなので、プライベートでも気になる鉄道を調べたり、実際に乗りに出かけたりしています。鉄道好きな先輩や同期と一緒に、列車に乗る旅行を企画することもあります。
Q6.日本信号の一番の魅力は?
社内の他部署と活発に交流ができること。
成長環境と仲間に恵まれていることが魅力です。
日本信号はそこまで大きな会社ではありませんが、だからこそ社内の他部署の方々との交流が活発であり、そこに大きな魅力があると思います。久喜事業所内には、ものづくりの関連部署が集結しているので、気になることがあれば各部門にすぐに聞きに行けます。技術の勉強会もたくさん開催されていて、ベテラン社員の方から、これまでの経験を踏まえたノウハウを学べる機会も豊富にあります。信号保安装置設計に関する知識は社外ではなかなか学べないことばかりなので、こうした機会が多いことは非常にありがたいです。

それから、自社の技術に誇りを持つことができるのも魅力だと感じます。日本信号の製品は、携わるすべての人々が、多くの困難を乗り越えながら全力で作り上げています。仲間たちの情熱とそこから生まれる技術力は、どこにも負けていないと自負しています。「安全・安心・快適な世界を実現する」という同じ志を持つ仲間たちと一緒に、協力し合って仕事を進め、大きな達成感を得ることができる。それこそが日本信号で働く一番の魅力だと思います。
Q7.将来の目標は?
多様な経験を積みながら技術の幅を広げ、
世界の鉄道の安全に貢献していくことが目標です。
これまでは新幹線のATC車上装置に携わり、現在は地下鉄の信号保安装置全般を担当し、技術における知識や理解の幅が広がっていることを感じます。日本信号は日本全国、世界各国の鉄道に貢献しており、一つの装置だけでなく、鉄道インフラ全体に関わる製品を受注する会社なので、今後も様々な経験を積み重ね、よりスケールの大きな案件に携わっていきたいです。信号保安装置をはじめ、多様な技術における理解を深め、日本のみならず世界の鉄道の安全に貢献したいと考えています。